Love days


「ただいまー」




「おかえりー」

部屋の奥からお母さんの声がした。


リビングに行くと、お母さんが麦茶を出してくれた。





「ありがと。
はぁ~、つかれたぁ」

ぐびぐびと麦茶を一気に飲み干した。



「歩いて帰ってきたの?

バス使えばいいのに」


夕飯の支度をしながら、お母さんが言った。


トントンっと包丁の軽やかなリズムが響き渡る。




「だって、バス使うと300円もかかるもん」


ケチな私は、そんなことで300円を無駄にしたりたんかしない。



「はいはい(笑)
あ、ご飯できるまえにお風呂入っちゃいなさい」



「はーい」


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