想い
ドタドタと音をたてながら、駅まで猛スピードで走りながらむかう。
「やばいよ!!遅刻とか無理!!」
急いでいる時に限って横断歩道の信号は赤。
「もう我慢できない!」
私は赤信号を飛び出した。キキーーーッ!!!!
「フギャ!!」
言葉にならない叫び声をだしながら、間一髪で車を何とかかわした。
「危なかったァー…」
ホントに死ぬかと思った。だって尋常じゃないくらい心臓がバクバクいってる。
何とか呼吸を整え、立ち上がろうとしたときだった。「ちょっと〜、あんたよけたせいで車傷ついたんだけど〜」
さっきかわした車から、性格きつそうな、ギャル系の女が、私を睨みながらたっていた。
「あっ、すみません!あの、急いでたもんで!てか今でも急いでるんで!あの、電話番号教えとくんで、取りあえず後日お詫びにいきますから!」
私は必死にその場をのりきろうと、ペコペコ謝り、電話番号のメモを渡し、駅に向かおうとしたそのときだった。
「ちょっと待ちなさいよ!!逃げるき?」
ギャルが私の腕を掴みはなさない。
「え!?いや!逃げるとゆうか早くしないと、仕事が…」
腕を何とか離そうとしたその時、
「りか、離してやれよ。」聞き覚えのある声に思わずふりむいた。
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