天神学園高等部の奇怪な面々Ⅷ
出麼と真菜、二人してイリアをガン見。

そのガン見されるイリアが月に寄り添う。

結論、月がめっちゃ困った顔。

「あとは…ウチの班は万里と秋帆とチカやろか」

八鶴が言う。

「秋帆君はいつものキャリーカーでしょう」

月が指差した先にあるキャリーカー。

「せやったら迂闊に近づかん方がええなぁ」

八鶴が頷く。

「何で近づいたら駄目なの?」

雛菊が訊く。

「あのキャリーカーは秋帆の特注でな、防音対策完備、室温調節可能、外部からの障害は武力をもって排除するねん。前に面白半分で近づいた生徒が、キャリーカー装備のマシンガンで射殺されかけたって」

何故そんなバイオレンスがこの学園では許されるのか。

銃刀法、仕事しろ。

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