天神学園高等部の奇怪な面々Ⅷ
「何ならその目付きは!」

気の短い男の一人が、真菜と雛菊に掴みかかる!

しかし二人はその手をヒラリと回避し。

「ぎゃっ!」

真菜は男の顔面に、雛菊は男の後頭部に、それぞれ回し蹴りを叩き込む!

蹴りの挟み撃ちを食らった男は、いとも簡単にノックアウトされてしまった。

「おお、凄い。真菜ちゃんも空手やってるの?」

「そういうのじゃないんだけど…」

雛菊の問いかけに、真菜はニッと笑った。

「男装している間は暗示にかかっちゃうのかな…腕っぷしも強くなるんだ」

そんな会話をしている二人を、他の男達が取り囲む。

雛菊と真菜は背中合わせに立つ。

「ちょっと暴れちゃう?」

「OK」

二人は肩越しに目配せした。

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