天神学園高等部の奇怪な面々Ⅷ
一斉に襲い掛かってくる男達!

殴りかかってくる拳を、真菜は素早く捌きつつ。

「触るな」

逆に男の顔面に拳を打ち込む!

「『俺』にも、雛菊ちゃんにも」

完全になりきっているのだろうか。

低い声で言い放った真菜は、口調まで変わっていた。

「こいつっ!」

更に掴みかかってくる男達をも巧みに回避して。

「触るなっつってんだろ」

後ろ回し蹴りで二人まとめて薙ぎ倒す!

その横では。

「うぎゃっ!」

雛菊の膝蹴りを腹に食らった男が呻き声を上げて跪く。

「嘗めないで」

構えをとりつつ、雛菊はヒュッと息を吐き出した。

「丹下の女は、あんた達みたいなのじゃ乗りこなせないじゃじゃ馬だよ」

< 136 / 189 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop