天神学園高等部の奇怪な面々Ⅷ
まさか『雛菊とペアルックよろしく肌の色を同じにしたい』などと、恥ずかしくて人前では言えない。

「あ、あまり生っ白いのもアレですし、たまには健康の為に日光浴でもしようと思いまして!」

取って付けたような言い訳をする秋帆。

「健康の為にって…お爺ちゃんみたいな言い分ね…」

苦笑いする真菜。

「せやけど程々にしとけよ?秋帆は普段あんまり外に出ぇへん分、あんまり肌強ない筈やからな。急に焼くと後がキッツイぞ?」

忠告を残し、八鶴と真菜は歩いていく。

(ご忠告感謝します、お二人とも…しかし!)

既に日焼けの効果の表れ始めた肌に、秋帆は更なるサンオイルを塗り込む!

焼いては付け、焼いては付け。

まるで鰻の蒲焼だ。

(雛菊ちゃんと同じ肌の色になるまで!僕はこの灼熱地獄から一歩も退かない覚悟なのです!)

秋帆、決死の覚悟で日焼け。

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