天神学園高等部の奇怪な面々Ⅷ
やがて、秋帆の予定通りの二時間が経過した。

「うぅ…」

砂浜に横たわったまま、彼は悶絶する。

暑い。

暑いっていうか熱い。

熱いっていうか痛い。

長時間太陽に晒された肌はヒリヒリするし、汗が伝っただけで何だか痛いような気がする。

(でもこれで随分日焼けした筈…憧れの雛菊ちゃんと同じ肌の色…ふっふっふっ)

軽く熱射病だろうか。

意識も混濁しているらしく、朦朧とした頭で薄笑みを浮かべる秋帆は、客観的に見てちょっと怖い。

(さて…効果を検証してみましょうか…一旦シャワーでも浴びて…)

ゆっくりと立ち上がるが。

「いててててててっ!」

長時間日焼けした肌は引き攣ったようになり、動くと痛みを伴った。

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