天神学園高等部の奇怪な面々Ⅷ
腕、肩、背中…。

雛菊は秋帆の体に丁寧に化粧水を塗りつけてくれる。

雛菊の小さな手で全身を触られるというのは、何だか気恥ずかしいような気がするが…。

「ほら!何恥ずかしがってんの!きちんと塗っておかないと後から痛くなっても知らないよっ?」

年下の弟を叱りつけるようにして、雛菊は秋帆の体に化粧水を塗り続けた。

「もう、ホント馬鹿なんだから。一度にこんな日焼けしたら痛くなるに決まってるでしょっ?」

「す、すみません…」

雛菊に叱られてショボーンとなる秋帆。

赤くなった肌に化粧水を塗り終わり。

「はい、オシマイ」

雛菊は小瓶に蓋をする。

「これで多分大丈夫だと思うよ?綺麗な秋帆君の肌が火傷したら大変だもんね。私、好きだもの、秋帆君の綺麗な白い肌」

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