天神学園高等部の奇怪な面々Ⅷ

翌朝。

「……」

月達生徒は愕然とする。

外は暴風雨だった。

天気予報によると、ムカッチャパピリア周辺の海域は大雨雷暴風波浪高潮風雪低温乾燥警報発令中。

統一感がまるでない。

「どうなってんの？昨日は秋帆君が火傷しちゃうくらいのいい天気だったのに」

雛菊が言う。

「おかしいな…私がいれば雨なんて絶対降らない筈なのに」

万里が棒付き飴を口に咥えたまま呟いた。

「月様」

情報を収集していたイリアが言う。

「どうやら不安定な天気は世界的なもののようです…各地で荒れ模様の天候だとか…」

「ちょっとちょっと！世界中で荒れ模様ってどういう事？異常気象で世界が滅んじゃうんじゃないの？」

真菜が心配そうに呟いた。