天神学園高等部の奇怪な面々Ⅷ
月のゲンコツで頭にタンコブをこさえてシュンとなる雛菊。

チカと真菜がよしよしと頭を撫でる。

「さて、騒ぎも一段落した所で」

月がコホンと咳をする。

今後の予定を説明しようとした所で。

「まずはバスに乗り込み首都ムカッチャスチャラカの観光、その後宿泊先に向かい、本日は一泊という事になっています」

月の手を煩わせまいとイリアがスケジュール表を読み上げる。

何という優秀なメイドぶり。

というかいつの間にスケジュール表など準備したのか。

勝手が違う月は少し困り顔。

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