天神学園高等部の奇怪な面々Ⅷ
「ななななななににににににを言っているんですかっ!」

「お前こそ何言うてんねん」

ドモリまくる秋帆に八鶴は苦笑いする。

「何、秋帆はあの転校生が好きなの?」

冷めた口調で言う万里。

「好きなんて…言っていないでしょう…」

「でも興味はあると?」

「ま、まぁ人類学的にメスのホモサピエンスとしては興味深いというか…」

「意味わからへんわ自分」

イライラするのか、八鶴がガシガシと頭を掻く。

「私が雛菊に秋帆の気持ちを伝えてあげようか?ビックリするほど上手くいくよ?」

確かに万里の幸運体質ならば、本人が自力で告白するよりもいい結果をもたらすかもしれない。

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