天神学園高等部の奇怪な面々Ⅷ
止めようとする秋帆の襟首は万里が捕まえて阻止。

その隙に。

「雛菊ちゃん」

八鶴は雛菊に接近する。

「どない?だいぶ慣れた?」

「うん、真菜ちゃんもチカちゃんも楽しい子だねぇ」

ニコニコしながら言う雛菊。

「他の連中も楽しいやろ?」

「蛇巻きつけてる出麼ちゃんも、おっかないのかなと思ったら親切にしてくれるし、万里ちゃんは飛行機の中でお菓子くれたし、月さんとイリアちゃんも普段は色々学園の事教えてくれるよ」

「おいおい、俺抜けてるやん」

「あはははっ!八鶴君も最初にみんなのとこに案内してくれたもんね、君もいい奴だよ」

屈託なく八鶴の肩を叩く雛菊。

「月さんを班長に、俺ら全員同じ班で行動するさかいにな」

八鶴は笑いかける。

「分からん事あったら何でも訊いてや」

< 26 / 189 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop