天神学園高等部の奇怪な面々Ⅷ
「うーん、秋帆君ねぇ…」
バスが動き出す中、雛菊は顎に人差し指を当てて考える。
「正直ちょっと印象薄いかなぁ…飛行機の中でも本ばっかり読んでたし。そういえば秋帆君、みんなが寝静まった後もずっと本読んでたね。ご飯も食べずに本読んでるんだって真菜ちゃん言ってたけど、本当?」
(真菜め、余計な事を…)
後ろの席で歯軋りする秋帆。
「アイツは天神学園で『歩かない百科事典』の異名を持つ本の虫やねん。確かに本ばっかり読んでるけどな、何でも知ってるしめっちゃ頭ええで?アイツ自分から話さんだけやねん。メチャメチャ賢いんやから」
何とか秋帆の好感度をアップしようと、八鶴は言葉巧みに秋帆の事を誉めちぎる。
『修学旅行で更に友達を増やす事と、周りのみんなで一緒に笑う事』
それが八鶴の今回の旅の目的。
根っからの好青年であった。
その為には、秋帆の恋も成就させてやりたいのだ。
バスが動き出す中、雛菊は顎に人差し指を当てて考える。
「正直ちょっと印象薄いかなぁ…飛行機の中でも本ばっかり読んでたし。そういえば秋帆君、みんなが寝静まった後もずっと本読んでたね。ご飯も食べずに本読んでるんだって真菜ちゃん言ってたけど、本当?」
(真菜め、余計な事を…)
後ろの席で歯軋りする秋帆。
「アイツは天神学園で『歩かない百科事典』の異名を持つ本の虫やねん。確かに本ばっかり読んでるけどな、何でも知ってるしめっちゃ頭ええで?アイツ自分から話さんだけやねん。メチャメチャ賢いんやから」
何とか秋帆の好感度をアップしようと、八鶴は言葉巧みに秋帆の事を誉めちぎる。
『修学旅行で更に友達を増やす事と、周りのみんなで一緒に笑う事』
それが八鶴の今回の旅の目的。
根っからの好青年であった。
その為には、秋帆の恋も成就させてやりたいのだ。