天神学園高等部の奇怪な面々Ⅷ
荷物を持ってもらい、イリアに先導されてバスを降りる月。
ステップを降りようとした所で。
「月様、少々お待ちを」
イリアは月を制し、ステップを雑巾で入念に拭き掃除、その上で赤い絨毯を敷いて。
「さぁどうぞ、お足元お気をつけ下さいませ」
ネコミミをピコピコ揺らして恭しく頭を下げる。
某お嬢様の完璧執事兼ボディガードもかくやという有能ぶりである。
というか赤絨毯などどこから持ってきたのだろう。
『あの白髪の子はどこの令嬢なのかしら?』という一般客の注目を浴びながら。
「……」
月は困惑顔でバスを降りた。
ステップを降りようとした所で。
「月様、少々お待ちを」
イリアは月を制し、ステップを雑巾で入念に拭き掃除、その上で赤い絨毯を敷いて。
「さぁどうぞ、お足元お気をつけ下さいませ」
ネコミミをピコピコ揺らして恭しく頭を下げる。
某お嬢様の完璧執事兼ボディガードもかくやという有能ぶりである。
というか赤絨毯などどこから持ってきたのだろう。
『あの白髪の子はどこの令嬢なのかしら?』という一般客の注目を浴びながら。
「……」
月は困惑顔でバスを降りた。