天神学園高等部の奇怪な面々Ⅷ
とはいえ転校して間もない雛菊は、まだ顔と名前が一致しない。
(白神さんってどの人だっけ…)
あの蒼い髪のバイオリンケース持った子?
いやいやあれはどう見てもロシア人だし。
そのロシア人に寄り添っている眼鏡の子は可愛い顔してるけど男子生徒だし。
あの無口で雛菊といい勝負くらい浅黒い彼(彼女?)が白神さんだろうか。
迷っていると。
「あー、雛菊ちゃん、丹下 雛菊ちゃん」
どことなく標準語とは違うイントネーションで名を呼ばれた。
振り向くと。
「自分も確か生徒会長と同じ班やんな?」
細身、並の身長、深紅と黒のツートーンカラーのセミロングの髪の男子生徒が立っていた。
なかなかのイケメンだ。
「俺、村中 八鶴(むらなか やづる)いうねん。雛菊ちゃんと同じ班で行動するさかいに、よろしゅう」
(白神さんってどの人だっけ…)
あの蒼い髪のバイオリンケース持った子?
いやいやあれはどう見てもロシア人だし。
そのロシア人に寄り添っている眼鏡の子は可愛い顔してるけど男子生徒だし。
あの無口で雛菊といい勝負くらい浅黒い彼(彼女?)が白神さんだろうか。
迷っていると。
「あー、雛菊ちゃん、丹下 雛菊ちゃん」
どことなく標準語とは違うイントネーションで名を呼ばれた。
振り向くと。
「自分も確か生徒会長と同じ班やんな?」
細身、並の身長、深紅と黒のツートーンカラーのセミロングの髪の男子生徒が立っていた。
なかなかのイケメンだ。
「俺、村中 八鶴(むらなか やづる)いうねん。雛菊ちゃんと同じ班で行動するさかいに、よろしゅう」