天神学園高等部の奇怪な面々Ⅷ
八鶴はそう言って雛菊を手招きする。

同じ班の人間と遭遇できるとはラッキーだ。

少しホッとして、雛菊は彼についていく。

「雛菊ちゃん転校してきたばかりやったよねぇ?何かと勝手わからんで困ってるやろ思てなぁ。探しててん」

「え、そうなんだ?君優しいねぇ」

「あははっ、普通普通!こんなん誰でもやるやん!せやかて、俺学級委員とかとちゃうで?堅苦しいの苦手やさかいに」

そう言って八鶴は、膝丈ほどもある長い白髪の女子生徒のもとへと雛菊を案内する。

「生徒会長、一名確保~」

「村中君助かります」

コロコロと笑うのが白神 月。

可愛らしいのだが、何というかやはり威厳がある。

人の上に立つ者というのは、こういうものだろうか。

その月の隣には。

「……」

メイドが立っていた。

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