天神学園高等部の奇怪な面々Ⅷ
文化祭、アリスカ・テフレチェンコがメイド姿で男性客の慰み者になったのは記憶に新しい。

その姿に惚れて、イリアはメイドの修行をしていたらしい。

その修行中どんな間違いをしたのか猫耳に目覚めてしまった。

（ネコミミメイド、ぷぷぷ…）

あまりの可愛らしい姿に内心ほくそ笑む雛菊。

その可愛さに惚れたのは雛菊だけではないらしく。

「ネコミミ、美味しそう｣

そんな声がして振り向くと。

「～～～～～っ！」

雛菊は赤い舌をチロチロと出すアナコンダとドアップで目が合ってしまった。

「生徒会長、白刃 出麼（しらは いづも）さん確保～」

八鶴が連れてきたのは、大蛇を体に巻きつかせた女子生徒。

腰の辺りまでの黒のツインテール。

身長は160センチ半ば。

出麼は無表情に雛菊を見て。

「黒焦げ」

非常に無礼な発言をする。

その発言をフォローするように。

「『小麦色の肌が綺麗ですね』って、出麼が言ってるよ｣

出麼の体に巻きついている大蛇が喋った。

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