天神学園高等部の奇怪な面々Ⅷ
その頃。

「邪魔するで~」

旅館の女子部屋。

八鶴、チカ、秋帆の三人がお菓子を手土産に訪問していた。

「おぉ、八鶴君達じゃん、いらっしゃい」

笑顔で迎え入れてくれる真菜。

「何しにきたの、もうすぐ消灯時間なんだけど」

棒付き飴を口に咥えたまま、万里がジト目で睨む。

が、八鶴達の手土産のお菓子は気になる模様。

「夜、これから。寝るの勿体無い」

出麼が呟き。

「出麼も僕も夜行性だからね」

甃がチロチロと舌を出す。

「折角の修学旅行だしね~、朝まで語り明かすのがお約束でしょ」

雛菊もまだ眠気は全くないようだった。

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