天神学園高等部の奇怪な面々Ⅷ

そんな女性陣の様子を。

（どぅっふっふっふっふっ）

チカはさりげなく観察する。

女装こそしているものの、こう見えてチカは女の子大好きだ。

しかもこの場に出麼、真菜、万里、雛菊と美少女揃い。

万里がチカの為に幸福体質を発揮してベストメンバーを揃えてくれたのかと誤解しそうなくらいだ。

更には目の前の美少女達は全員旅館が準備した浴衣姿。

こりゃあたまらん。

「…なーんか…目付きエロくない？チカ」

真菜がジッとチカを見る。

「まさか…ところで雛菊ちゃん｣

チカは下心ないふりを装いつつ、一番無防備な雛菊に狙いをつける。

「浴衣って下着つけないっていうじゃない？その下、どうなってんの？」

「あ、これはねぇ…」

躊躇いもなく浴衣をはだけようとする雛菊を守るように。

「帰れ、このエロ魔人！」

万里の投げた枕が、チカの顔面に直撃した！