天神学園高等部の奇怪な面々Ⅷ
その笑顔に、クラリとなる。

こんな状況下に置かれてしまったというのに、雛菊は全く秋帆を咎めようとしない。

それどころか、別に構わないとさえ言う。

(これは…)

秋帆のテンション、俄然上がる!

(これは、ほぼ両想いという事でどうですかお客さんっっっ!)

布団を跳ね除けて絶叫しそうなほどに心は舞い上がる。

が。

ここで天神学園生徒会長、白神 月の能力を今一度思い出して頂きたい。

彼女の能力は、『読心術』。

「盛り上がっている所悪いんですけど」

雛菊と秋帆の潜り込んでいる布団をペロッと捲って。

「既にバレバレですよ、他の皆さんもね」

月は実にいーい笑顔で、コロコロと笑いかけた。

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