天神学園高等部の奇怪な面々Ⅷ
「枕投げ、いいですよね。消灯時間を過ぎての恋バナなんてのも悪くありません、ええ。これぞ修学旅行の醍醐味。こういうイベントでこそ友情は育まれるのです」
正座させられた面々を見下ろしながら、月は語る。
「しかしながら、そのような無法を全て見逃しては、あなた方のような限度を知らないお馬鹿さん達は際限なく騒ぎ続けるでしょう?その為に私達生徒会や、風紀委員会といった組織が存在する訳です」
「あ、あの…生徒会長」
話の途中、真菜が挙手する。
「もうかれこれ二時間正座しているんですけど…足が痺れちゃって…」
そんなささやかな要求を。
「…………それがナニカ?」
月は呪い殺すかのような視線で一蹴する。
「…………いえ…………何でもないです…………」
蚊の鳴くような声で返事する真菜。
密かに涙目。
相当怖かったらしい。
正座させられた面々を見下ろしながら、月は語る。
「しかしながら、そのような無法を全て見逃しては、あなた方のような限度を知らないお馬鹿さん達は際限なく騒ぎ続けるでしょう?その為に私達生徒会や、風紀委員会といった組織が存在する訳です」
「あ、あの…生徒会長」
話の途中、真菜が挙手する。
「もうかれこれ二時間正座しているんですけど…足が痺れちゃって…」
そんなささやかな要求を。
「…………それがナニカ?」
月は呪い殺すかのような視線で一蹴する。
「…………いえ…………何でもないです…………」
蚊の鳴くような声で返事する真菜。
密かに涙目。
相当怖かったらしい。