君のためにできること
二時間後に、集中治療室から医師が出てきた。俺は、医師に近寄った。
「なつきは!なつきはだいじょうぶなんですか?」
医師は軽く、頭をなでた。
「問題ありません、ただの貧血です」
「・・・貧血?」
俺は安堵した。しかし、医師は厳しい顔を見せた。
「一応、検査入院していただきます」
「検査?」と、俺は言った。
「はい、ちょっと気になることがあるので、精密検査が必要です」
俺と、なつきの両親はうなづいた。
「なつきと話せますか?」と、俺は訊いた。
「意識は戻りましたが、今は無理です。安静にしておかないと・・・後日、改めて、おこし下さい」
機械的に医師はそう告げた。
「・・・・・・わかりました」
なつきの両親は、医師に何か言っているようだった。
俺はうつむいたまま、病院を後にした。
「なつきは!なつきはだいじょうぶなんですか?」
医師は軽く、頭をなでた。
「問題ありません、ただの貧血です」
「・・・貧血?」
俺は安堵した。しかし、医師は厳しい顔を見せた。
「一応、検査入院していただきます」
「検査?」と、俺は言った。
「はい、ちょっと気になることがあるので、精密検査が必要です」
俺と、なつきの両親はうなづいた。
「なつきと話せますか?」と、俺は訊いた。
「意識は戻りましたが、今は無理です。安静にしておかないと・・・後日、改めて、おこし下さい」
機械的に医師はそう告げた。
「・・・・・・わかりました」
なつきの両親は、医師に何か言っているようだった。
俺はうつむいたまま、病院を後にした。