君のためにできること
時間は過ぎ去るばかりで、日常生活は歪みが入ったようにおかしくなっていった。


なつきは、俺の不自然な態度に気づいている。


「優、なつみからメール来たのわかってるよ」


「何で、わかったの?」


「優の様子見てれば、わかるよ。何て書いてあったの?」


俺は黙り込んだ。


「ねえ、言ってよ。気になるでしょ」


「・・・俺、死ぬかも知れない」


なつきは少し俺の方を見ていたが、急に立ち上がり、肩を掴んできた。


「縁起でもないこと言わないでよ!」


「だって、メールにクリスマスの日になつみが死んだ場所で、俺が死ぬって・・・書いてあったんだ」


「・・・嫌だ」と、なつきは呟いた。


「嫌だよ!優が死ぬなんて考えられない!絶対に嫌!」


「わかってる、その日はおとなしく家にいるよ」


「約束だよ、指きりして」


「うん、俺は約束を守るよ」
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