星屑の中
目に入ったのは、白髪の、スーツを着ている老人。


すると、こっそり覗き込んでいた私に気付いたのか、

「おや?」

と、老人は此方を見て眉を少し上げて言った。


「君は……、転校生の高野くんじゃないか」

「え……、はい、まぁ、そうですけど…」

私が転校生だと分かっているし、何よりもスーツ着てるし、この老人は教師か何かだろうか。と、自分で考えて納得する。


が、私をこの場所に連れてきた性悪男が発した言葉に、次の瞬間、私は思考を停止させた。



「……こいつ、生徒会に入れるから」




――――い・ま・な・ん・と!?


瞬時に動きを止めた私を気にも留めず、その言葉を聞いた老人は、

「やっぱり気に入ったか。勿論、彼女を入れるのなら大歓迎だ」

と、何度か頷きながら言っていた。


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