海の星

急速に

そんなある日、いつもは朝からメールがあるはずなのに、彼からのメールがなかった。

たまたま、自分も仕事が忙しかったので、昼ごろまで携帯を放置していた。

昼休みに、メールがないことを不審に思い、自分からメールをしてみた。

”今日は忙しいのかな??忙しかったらスルーしてOK”

しばらく返信が来なかったが、3時ごろに返信が。

”忙しくないよ。ちょっと、今日落ちてるんだ・・・”

いつも明るく面白いメールを送ってくれる彼が珍しく落ちていた。

前に、メールで彼は自分のことをあまり強い人間ではないといっていた。

昔の彼女とのトラウマか何かで、落ち込む日はすごく落ち込むし、情緒不安定気味だといっていた。

”大丈夫??何かあったの??話し聞くよ??”

”もとカノから連絡きたんだ。もちろん返事はしてないけど、気分的になんか落ちた・・”

”そっか・・・大丈夫””

”大丈夫じゃない・・・”

”うーん。。。何かしてほしいことあれば、ゆいかができることならするよ☆”

”ありがとう。今日はとりあえずやけ酒するわ”

”そっか!でも一人で飲まないほうがいいよ。そういう時って一人で飲むと余計落ちたりするでしょ??友達とか誘ってさ。いなかったら、ゆいか付き合うし”


”じゃあ、付き合って。”

”OK”

こうやって、その日に遊ぶことが決まることが多かった。

彼とであって初めて彼の弱いところを見た気がする。こうやって、弱さを見せてくれるようにあったのも、うれしくも感じていた。

< 12 / 18 >

この作品をシェア

pagetop