海の星
「たぶんだけどさ、その彼女、止め時わかんなくなって執着してるんじゃないかな??」

『止め時??』

「シカトされるから、ムキになってるんじゃない??期待してるんだよ。いつかしょうたくんが自分の元に戻ってきてくれる日を。だから忘れないでって思ってたまに連絡してくるんだよ。」

『だって、別れてるのに??無理だっていったのにさ・・・』

「それでも彼女は、別れるときにしょうたくんは私とじゃないと幸せになれないって言ってたんでしょ??それってきっと戻ってくることを期待してるじゃん。だから弱ってるときとかに連絡くれればみたいに思ってるんだよ。頭ではわかってるのかもよ、もうしょうたくんが戻ってこないの・・・」

『わかってるならなんでこんなこと・・・』

「期待してるからじゃない??」

『期待って??無理ってわかってるのに??』

「決定打がないから。無理だよって言ってないからじゃない??今のしょうたくんの状況がわからないから、もしかしたら、しょうたくんが今幸せじゃないかもとかって思って、1%の確立にかけてるんだよ。。。」

『・・・無視してる時点でわかるじゃん・・・』

「でも、その決定打がないから、いつまで執着しててもいいか、いつ諦めていいかわかんなくなってるんじゃない??」

『そうなのかな・・・・』

「しょうたくんが連絡する義理はないっちゃないけどさ、自分に連絡来るのやだろうし、一回は好きだったんでしょ??だったら、きれいに終わらせてあげる位してあげたらいいとおもうよ。」

『・・・連絡するの情けないけど、怖いな。。。何言われるかわかんないし、不安だよね。。。』

「自分ができるって思ったときでいいと思うよ。一人で連絡するの不安だったら、隣にいてあげるし、話し聞かれたくないなら、電話終わった後、すぐ会いに来てあげる。」

『・・・・ほんとに??それってなんか甘えすぎだよね。ってかこんな話ごめん・・・』

「大丈夫!!いいじゃん、そうゆう話でも。甘えてもいいんじゃない。」

『だらしないって思ってる??』

「思ってないよ。大丈夫だから。」

『じゃあ、もう少し甘えてもいい??』

「いいよ」

そういうとぎゅっと抱きしめられた。

『しょうたくん???』



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