海の星
急なことだったし、すごくびっくりした・・・でも、彼は弱い人間だったんだってすごくかわいく思えたんだ。。。

こんな姿を見せられるくらいに、自分に心を開いてくれたことがすごくうれしかった。

『今度連絡するとき、一緒にいてくれる??』

「いいよ、一緒にいる。」

『・・・今日泊まってってくれる??』

「え??」

今日は、お酒を飲むから帰りは、自分でタクシーで帰る予定だった。

もちろん、彼のことは好きかもって思ってたし、うれしい誘いではあったけど、付き合ってるわけではない。。。

また、そうゆうことになって彼と連絡が取れなくなってしまうんじゃないかって不安になった。

『ゆいか??』

「あ、えーっと。。。」

返答に困っていると、しょうたくんはすごく悲しそうな顔になっていった。。。

『やだよね・・・ごめん。』

「いや、やだとかじゃないんだ。。。あ、うん。泊めてもらおうかな。」

『無理しなくていいよ。俺のことやなんでしょ??』

「いや、そうじゃなくって・・・」

『何??いいよ、無理しなくって。。。』

「いや、実家だからさ、大丈夫なのかなって思っただけ。泊めてもらってもいい??」

『それは、大丈夫。むしろ泊まってって。いやじゃなかったらだけど。。。』

「いやじゃないよ。大丈夫。」

ほんとうにいやではなかったんだ・・・ただ、また連絡取れなくなるのが不安だっただけで、彼のことが好きだったから、これ以上悲しい顔をさせたくなかったし、一人にしたくなかったから、泊まることに決めたんだ。




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