海の星
橘ゆいか、２４歳、平凡な会社員。

見た目がいいわけでもないし、スタイルだって悪い。性格もよくはない。。。

いつも、家と会社の往復にうんざりしている。


会社の休みの日に友達と夜中まで飲むのが生きがい。

飲むために、遊ぶために働いていると言っても過言ではない。

社会人５年生だ。

彼氏なんてしばらくいない。学生時代に別れた彼氏が最後。

恋って言うものを忘れ始めたのかもしれないと思っている。

見た目が馬鹿っぽいせいか、遊ばれて終わることがこのごろ立て続いている。。。


家に行って、やったら連絡が取れなくなる。。。

そんなことの繰り返し。自分にも原因があるんだろうって最近やっと気づいたよ。


友達運は本当にいい。いろいろ心配してくれたり、怒ってくれたりするような友達がたくさんいる。

特に地元は仲がよくて、よく一緒にいる。


最近は、会社と家の往復にうんざりして、バイトをはじめた。

スナック。夜の世界は初体験。お店探しからさっぱりわからなくって、地元の夜の蝶のお友達に手伝ってもらった。

お店の面接はすぐに決まり、夜と昼と両立してやっていきたい胸を話すと、了承してくれて、無理のない程度にシフトを組んでくれた。


割と高級そうなスナック。ママなんて毎日着物だし、お姉さま方も品のある感じで、もちろん来るお客様も品のある感じ。

お姉さま方はみんな優しくて、すごく丁寧に仕事を教えてくれた。



夜中まで飲んで、仕事いって、休みは友達と遊んで、割と忙しい生活を送っていた。

忙しくないと、不安になってしまう。友達がいない寂しい子って思われたくなかったんだ。

きっと寂しさを表に出せないキャラだから、予定をいっぱいにして、安心していたんだろうな。


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表紙・目次

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