海の星
飲み会当日、待ち合わせ場所に行くと、女の子が7人もいた。

「ちさぁ!!」

『あ、ゆいか。ゆいかが最後だよ』

「ごめんごめん、ってか人数多くない??」

『後、3人遅れてくるから10対10なんだ。』

「パーティーかって(笑」

『なんだかんだ人数増えすぎちゃった。まぁ、女の子も友達になってよ。』

7人でぞろぞろと居酒屋へ。行くともう既に男の人たちが席に一つ飛ばしに座っていた。

なんだか飲み会慣れしてるメンバーなんだなぁってすぐにわかった。

年は20代前半から30代半ばまで色々。なんの集まりなんだかさっぱり。

私の隣に、一番最年長の面白いおじさんと、迎え側に優しそうな男の人が座った。斜め前にはちさがいて、少し安心した。

飲み会は人数が多すぎて、さっぱり。もちろん全員と話すことなんてなくて、でも、元々人の名前と顔を覚えるのが得意だったせいか、一応名前と顔は一致していた。

席の近かった人と、番号交換をし、その日の飲み会は終了。

収穫はあったのかなかったのか・・・

この飲み会メンバーからよく、飲み会の誘いメールが来るようになった。

この飲み会をきっかけに、ちさともよく遊ぶようになったんだ。


奇跡の飲み会メンバーとの2度目の飲み会。今回はちさは「パス!!」とのことだったので、jもとの友達と参戦。


行ってみるとメンバーは前とほぼ同じ。正直、ゆいかには楽しくない飲み会になった。

今回の隣は、前もいた4つ年上の男の子。前回は席が遠かったので、ぜんぜん話をしなかったんだけど、今回は意気投合!!ゆうやくん。


すごくいいやつで、楽しくって、頼りになるおにいちゃんみたいな存在になっていった。

二人で飲みに行ったり、騒いだり、困ったときに相談したり。

ゆうやくんとはお互いに男と女じゃなくって、普通に友達。

この飲み会での収穫は、お兄ちゃんができたことだけで、それ以外にいい出会いなんてなかった。




< 5 / 18 >

この作品をシェア

pagetop