海の星
ある日、ちさから電話が来た。

「はいはい、どうしたの?」

『突然だけど、明日暇??』

「明日??昼間の仕事だけだけど、なんかあった??」

『昔の男友達と飲みに行くんだけど、お互い友達連れてこようって話になって、ゆいかこない??』

「いいの??だって、久々に会うんじゃないの?」

『いや、飲みに行くのは久々だけど、会うのは2ヶ月前くらいに会ってるし、別に二人で飲んでもね・・・だから、むしろきてほしいんだよね』

「なにそれ(笑)それはいいけど、仕事終わってからだよ」

『大丈夫、その日全員仕事だからさ。とりあえず、駅に集合。仕事何時くらいに終わる??』

「うーんといつもどおりなら、6時から7時の間かな。たぶん駅には7時半にはつけるかな」


『じゃあ、そのくらいで。明日よろしくねぇ』

「はぁい」

ちさからの誘いはこうやって、突然のことが多かった。

でも、お互い暇な日に遊んだりして、すごく楽しかった。昔よく遊んでいたせいもあってか、すぐに何でも話せる友達になっていった。

きっとちさと遊ぶのが楽しすぎて、昔あったことなんて忘れてしまっていたんだろうね。





次の日、駅に7時半につくものの、ちさからの連絡がまったくなかった。

ちさから連絡が来たのは、8時過ぎてからだった。

『ごめん、今日急な残業入っちゃって。。。急ごうか』

「相手、もういるの??」

『あ、そっちは大丈夫。勝手に店はいってるって言ってたし。』

「そうなの??」

『いいのいいの、ゆいかごめんね、待たせて。。。』

「ゆいかはぜんぜんいいよ。仕事なんだし、仕方ないよ。」

『じゃ、とりあえずいきましょうか』

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