海の星
『じゃあ、3次会にカンパーイ!!』

「かんぱぁい」

『ゆいかちゃんは、お酒強いんだね。』

「うーん、慣れじゃないかな。でも体調悪かったり、メンタルやられてるときって、すぐ酔っ払って人に絡むから大変だよね。。。」

『まじ??それは気をつけないとね・・・怖いわ!』

「今日は大丈夫。最近仕事とかで飲むことも多かったから、なれたんだと思う。」

しょうたくんとまさきくんには2次会で、話のタネにスナックの名刺を渡していた。

『ナナチャンだっけ??あれって、どうやって決めるの??』

「うちの店は、何がいいって聞かれて、何でもいいって言ったら、勝手に決めてくれた。」

『そうなんだ。なんか、未知だなぁ』

「スナックとかは行かないの??」

『俺、車好きだから、基本的にあんまり飲みに行かないんだ。』

「そうなんだ、じゃあ、今日は珍しいんだ??」

『まあ、そうだね。ほんとに久々。』

「じゃあ、休みの日とかって何してるの??」

『ドライブかな。男だけで集まって、行き先決めずにただひたすらドライブ。運転するの嫌いじゃないんだ。』

「そうなんだぁ、ドライブとかあんまし行った事ないんだけど。友達に車もち少ないからさ。」

『そうなの??じゃあ、今度連れて行こうか??』

「ホント??じゃあ暇なときでも連れてってよ。あ、じゃあ、番号交換しよう。」

『あ、うん。連絡するからちゃんと返してね。』

「もちろん、ちゃんと返すよ。」


この時、本当に何の意識もなく、彼のことがどうとかではなく、ただ単にドライブに引かれて番号交換をした。


2時間ほど二人で飲んで話して、タクシーに乗って解散した。

家に帰ってから、すぐにしょうたくんからメールが来た。

”今日はお疲れ様でした。楽しかったよ。ドライブいつ行く??”

”お疲れ様。こちらこそ、楽しかったよ。ありがとうね。ゆいかはいつでも大丈夫だよ。”

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