最低王子と小悪魔女
 途中何度か、ドアの辺りをちらちら見てるのは、あたしが本当に来てるか確かめてるようだ。
 そんなところ見てたって見つからないのに。ああ、なんか可哀想なことしたのかな?

 明日にでも、ちゃんと謝らないと。


 そんなことを考えながら、基礎練習を続けているバスケ部をしばらくぼーっと見つめていると、それは現れた。

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