最低王子と小悪魔女

 ホントにつくづく救えない男だな! あんたは!


 鼻息荒く椅子に座り直すと、中城先輩はさっきのような近くではなく、ある程度の距離を取る。


「いっちょまえにヤキモチか。案外フツーの男なんだな、矢柴って」

「?」


 ヤキモチ? なんで?

 わからないって顔をしてるあたしにちょっと苦笑して、

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