最低王子と小悪魔女
『ごめん、そんなつもりじゃなかったんだ。誤解させたのは謝るよ』なんて、なかなかカチンとくる台詞を笑顔で言うもんだから、相手はキレちゃってビンタ。思いつく限り罵声を浴びせて逃げて行ったってわけ。
……ん、なんかデジャヴか? まあそれはいいか。
とにかく、それからがまたひどかった。
既に放課になってたけど、この暑い中わざわざ出てきたのにそのまま帰るのも惜しいと、校舎には結構な人数がいて。
そんな中泣きながら怒りながら教室に飛び込んだものだから大騒ぎ。