最低王子と小悪魔女

 肘鉄された慎吾のたたりか、誰かの陰謀か、もっと確実な線で、告白してくれたことを忘れるっつー薄情なあたしへの罰か。

 とにかく理由は知らないが、突如として行われた席替えで、あたしの席は時任君の隣になった。


「よ、黒木。なんか縁があるな」

「なんでこの状況下で落ち着いていられるかな……」

< 57 / 267 >

この作品をシェア

pagetop