最低王子と小悪魔女

「でさ、昨日言ったことって、考えてくれたか?」

「……ごめん、ものの見事に記憶から飛んでた」


 あたしは素直に謝った。そうですとも。慎吾のことを言えないくらい、ヒデー女ですよあたしは。


「うわー……黒木、おまえってさ」

「おっしゃるとおり最低な人ですゴメンナサイ」

「思ったとおり、天然だよな。可愛い」

< 59 / 267 >

この作品をシェア

pagetop