最低王子と小悪魔女


 ――もう、幼なじみでもいさせてくれないのかな。


 傷付けて、泣かせて、嫌いにさせて。それで離れていくように仕向けるくらいなら、おまえなんか嫌いだって言ってくれた方がまだマシな気がした。



 わからない慎吾の心が、ただ悲しかった。





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