最低王子と小悪魔女

「なあ黒木。幼なじみって言っても、ケンカくらいするだろ?
何が理由か知らないけど、あんま考えすぎんなよ。すぐ仲直り出来るって」


 そう言って照れ隠しするみたいに笑って、友達にするのと同じ感覚でポンポンと背中を叩く時任君。


 どうやら、あたしが慎吾とケンカして、こんな暗く落ち込んでると思ったらしい。
 時任君らしい、人の良さというかなんというか。

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