最低王子と小悪魔女

その人がまたガードが固くて、目に入る場所で練習を見学していようものなら、バスケットボールの剛速球が飛んでくるという、難儀なバイオレンス野郎だったのだ。

だから、遠巻きに安全に、先輩を観察出来る場所が必要だったってわけ。


で、花那の恋が結局どうなったかというと、周囲に混沌と混乱をまき散らしながらも、紆余曲折を経て見事結ばれたのだ。

 それはまた、別のお話ではあるけれども。

< 94 / 267 >

この作品をシェア

pagetop