揺れない瞳
ずっと一人で生きてきて、冷めた自分を作ってきたのに。
本当の私は、こんなにも弱くて脆くて泣き虫だ。

一人ぼっちは寂しい。
広い部屋になんて帰りたくない。
家族と一緒に、笑っていたい。
クリスマスプレゼントだって、沢山用意したい。

隠していた自分の本音が、次々と溢れてきて、いつまでも涙が止まらない。

それでも、震える手の中にある、メール画面を何度も読みかえした。
普段のように、そのメールを削除しようとするけれど、どうしてもできない。

それどころか、私は、そのメールに保護をかけた。

それが、私の弱さなのか、強さなのか、わからなかった。

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