シェリの旅路
『それはね、王子様が
愛を失った者に
共鳴したからなんだよ』
キミはハーヴァルドの顔の前
まで飛んでいって言う。
「よ、妖精!?」
ハーヴァルドは生まれて初めて
妖精を見て驚いて
尻もちをついた。
フランは王子に手を差しのべた。
「大丈夫?」
ハーヴァルドはフランの手を
とって立ち上がった。
「ありがとう。……」
ハーヴァルドはまたもや
初めて見る魔法使いの
エメラルドグリーンの瞳に
視線を奪われ、しばしの間
見つめていた。
瞳を見られ慣れていたフランは
それに敏感に気付き、
「私はフラン。察しの通り
魔法使い。魔女じゃないわ。
敬語を使うのが当然だとは
思うけど、私達はこれから
旅をしなくてはならないから
敬語は使わないから」
自己紹介し、魔法使いである
証拠の証明書を見せる。
「敬語は構いません。
それより共鳴とは一体?」
ハーヴァルドは問う。
問われてフランはジオを見た。
話を突然ふられて
ジオはどぎまぎする。
愛を失った者に
共鳴したからなんだよ』
キミはハーヴァルドの顔の前
まで飛んでいって言う。
「よ、妖精!?」
ハーヴァルドは生まれて初めて
妖精を見て驚いて
尻もちをついた。
フランは王子に手を差しのべた。
「大丈夫?」
ハーヴァルドはフランの手を
とって立ち上がった。
「ありがとう。……」
ハーヴァルドはまたもや
初めて見る魔法使いの
エメラルドグリーンの瞳に
視線を奪われ、しばしの間
見つめていた。
瞳を見られ慣れていたフランは
それに敏感に気付き、
「私はフラン。察しの通り
魔法使い。魔女じゃないわ。
敬語を使うのが当然だとは
思うけど、私達はこれから
旅をしなくてはならないから
敬語は使わないから」
自己紹介し、魔法使いである
証拠の証明書を見せる。
「敬語は構いません。
それより共鳴とは一体?」
ハーヴァルドは問う。
問われてフランはジオを見た。
話を突然ふられて
ジオはどぎまぎする。