シェリの旅路
『ねぇ、ハーヴァルド。

ハーヴァルドは恋したことある?

キミ勉強しなきゃなの?』


キミもフランの真似をして

ハーヴァルドと呼んだ。


ハーヴァルドはキミの問いに

首を横に振った。


彼は楽しむ心をなくした。


ワクワクする事や

ドキドキすることを

忘れてしまった。


『そっかぁ。

ハーヴァルドはいくつ?』


キミは質問を変えた。


「15です」


「おっ!じゃあ、うちの娘の

フランと一緒だな」


ジオはお母さんごっこの再来を

喜び楽しむ。


『じゃあ、ハーヴァルドは

フランの双子の弟設定!

私達の息子ね、お父さん♪』


キミも楽しんではしゃぐ。


「そうだな、母さん♪」


「え?あの……」


二人の様子についていけない

ハーヴァルドは戸惑う。


「あの二人、いつもあぁなの。

気にしなくていいわ」


フランはお茶を飲みながら

言った。


どうしていいかわからなかった

ハーヴァルドはほっとして

お茶を飲んだ。
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