シェリの旅路
『ハーヴァルド起きて』


キミはハーヴァルドの耳元に

呼びかける。


寝起きよく教育された

ハーヴァルドはすぐに起きた。

が、昨日あった事をいまいち

心の中で整理出来ていなかった

彼はキミを見て

驚愕な声をあげた。


「うわぁ!?よ、妖精!」


ベッドの上で慌てふためき

ながら布団を顔にかぶる。



『もう!ハーヴァルドったら

キミのこと忘れちゃったの?

昨日仲間になったでしょ?』


キミは怖がられた事に

腹をたてた。


キミの言葉を聞いて、

昨夜の事を思い出し、

落ち着きを取り戻して

ハーヴァルドはふとんから

顔をだした。


「ごめんなさい。

おはよう、キミ。

妖精に起こして頂くのは

生まれて初めての事だったので

つい驚いてしまって」


『いいよ。謝らなくて。

ジオもはじめて起こした時

びっくりしてた。

フランが朝ごはん作って

くれてるから手伝ってあげて』


キミはジオとの出会いを

思い出し、懐かしんで

笑って言った。


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