シェリの旅路
「バイオリンの音……」
フランはヴァネッサの
部屋の方を見る。
「新しい曲ですね。
……優しくて心が温かくなる」
ハーヴァルドはバイオリンの
音色に耳を済ませる。
「いい曲ね」
フランもしみじみして言う。
「……あ、ワルツに
変わりましたね」
二人で手をつないで
散歩をしながら聞いている。
「踊ってみる?
……私、病院の住み込み
魔法使いだったから
社交パーティーに備えて
ダンス習わされたの。
結構踊れるわよ?」
フランはいたずらっぽく
笑って言った。
不思議と昔の恋人が絡む事を
話しても、もう遠い過去の
ようで胸が痛まなくなっていた。
「僕も習わされました。
実は僕、初めてパーティーで
お会いした女性と踊って
何が面白いのかと
思っていたので、まだ一度も
踊った事がないんです。
でも、フランさんと踊れるなら
光栄です。
僕と一曲お付き合い
下さいませんか?」
ふわりと優しく微笑んで、
ハーヴァルドは王子らしく
優雅に手を差しのべた。
「もちろん。喜んで」
フランは手を取る。
フランはヴァネッサの
部屋の方を見る。
「新しい曲ですね。
……優しくて心が温かくなる」
ハーヴァルドはバイオリンの
音色に耳を済ませる。
「いい曲ね」
フランもしみじみして言う。
「……あ、ワルツに
変わりましたね」
二人で手をつないで
散歩をしながら聞いている。
「踊ってみる?
……私、病院の住み込み
魔法使いだったから
社交パーティーに備えて
ダンス習わされたの。
結構踊れるわよ?」
フランはいたずらっぽく
笑って言った。
不思議と昔の恋人が絡む事を
話しても、もう遠い過去の
ようで胸が痛まなくなっていた。
「僕も習わされました。
実は僕、初めてパーティーで
お会いした女性と踊って
何が面白いのかと
思っていたので、まだ一度も
踊った事がないんです。
でも、フランさんと踊れるなら
光栄です。
僕と一曲お付き合い
下さいませんか?」
ふわりと優しく微笑んで、
ハーヴァルドは王子らしく
優雅に手を差しのべた。
「もちろん。喜んで」
フランは手を取る。