シェリの旅路
「じゃあ、くじけそうに

なったら喝いれてくれよ」


ジオはキミの同行は心強いと

喜んだ。


「キミ、私達の分までしっかり

ジオのこと頼んだわよ。

……シェリの説得で、

みんなに言っておきたい事が

あるんだけど……」


フランは話を反らした。


今はその話はしたくなかった。

二人でゆっくり話し合って

決めたかったからだ。


フランは信頼している仲間に

召喚魔法の話をした。


万が一、シェリが暴走して

攻撃をやめない場合は、

聖獣を召喚しようと

思っていること、

その聖獣が家一軒ほどもある

巨大な生き物であることなど

全部話した。


仲間達はフランが重要な事を

打ち明けた事に信頼を感じて

喜び、また巨大な聖獣が

召喚されるかもしれない

覚悟もした。


「もしシェリが暴れてたら

その聖獣の迫力でシェリを

黙らせて、あたし達の話を

聞いてもらって

説得できたらいいわね」


「僕達ももう3ヶ月は

戦っていますから、

まったく知らない人間では

ないはずです。

話し合いで解決できれば

一番ですね」


ハーヴァルドは言った。
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