シェリの旅路

エッグ塔３階。


「次はオレが行く」


ジオは敵に向かって歩いていく。


ジオの相手は変身できる魔獣で

ジオの顔を見ると

ジオに変身した。


「オレは自分に打ち勝てた

つもりだ。だからコイツは

倒せる」


互角だが、わずかにジオが

優勢な言葉通りの戦いを

繰り広げる。


勝てないと悟った魔獣は、

ジオの腕を軽く切りつけ、

血からジオの記憶と

弱点を探った。


そして魔獣は、

ジオの最大の弱点、

ミルになった。


「!?……ミル」


敵だとわかっていても

最愛の人を傷つけることが

出来なくなったジオは、

敵の攻撃をかわすだけでも

一苦労だ。


「……まずいわね。

あれがミル」


フランは魔獣を見て言う。


「美人ね。本当、ジオには

もったいないわ」


ヴァネッサはつい本音を

言ってしまった。


ヴァネッサの言葉は

ジオの耳に届き、ジオの勇気は

またくじけてしまった。


「釣り合う釣り合わないは

当人同士が決めるんでしょ？」

「そうよ！今のはあたしの

個人的なただの感想よ！」


二人は苦しい応援をする。