シェリの旅路
心を君に
「シェリ!約束通り
オレ達の話を聞いてくれるな?」
ジオはホールの隅で
怯えているシェリの姿を
見つけて言った。
シェリは10歳の少年にしては
小柄で痩せており
被っている毛布の裾から
細い手足が見えていた。
「嫌だ!来るな!」
シェリは後ずさって言い、
ナイフを手にする。
「……!これは!」
フランが床に書かれた
魔方陣を見て、シェリが
これから何をしようと
しているか悟った。
シェリはナイフで指を刺し、
血を流す。
「ダメ!シェリ!
邪獣を召喚したら
もう戻れなくなる!
やめなさい!」
フランは叫ぶ。
「この世界と一緒に滅ぶんだ。
戻れなくたっていい」
シェリはゆっくりと魔方陣に
向かって歩き出す。
ヴァネッサとジオ、キミが
シェリを取り抑える。
その隙にフランは、聖獣を
召喚する呪文を詠唱する。
ハーヴァルドは不安で緊張して
声と手が震えているフランを
後ろからそっと抱きしめ、
一人ではない事を伝えた。
ハーヴァルドの愛に包まれ
フランは安心して
聖獣を召喚した。
オレ達の話を聞いてくれるな?」
ジオはホールの隅で
怯えているシェリの姿を
見つけて言った。
シェリは10歳の少年にしては
小柄で痩せており
被っている毛布の裾から
細い手足が見えていた。
「嫌だ!来るな!」
シェリは後ずさって言い、
ナイフを手にする。
「……!これは!」
フランが床に書かれた
魔方陣を見て、シェリが
これから何をしようと
しているか悟った。
シェリはナイフで指を刺し、
血を流す。
「ダメ!シェリ!
邪獣を召喚したら
もう戻れなくなる!
やめなさい!」
フランは叫ぶ。
「この世界と一緒に滅ぶんだ。
戻れなくたっていい」
シェリはゆっくりと魔方陣に
向かって歩き出す。
ヴァネッサとジオ、キミが
シェリを取り抑える。
その隙にフランは、聖獣を
召喚する呪文を詠唱する。
ハーヴァルドは不安で緊張して
声と手が震えているフランを
後ろからそっと抱きしめ、
一人ではない事を伝えた。
ハーヴァルドの愛に包まれ
フランは安心して
聖獣を召喚した。