シェリの旅路
「!?」


キスされてジオは驚く。


「……キミ、お前………っ!?」

キミの体が透け始める。


『わたし、ジオが大好き。

ミルのところまでついていって

あげれなかったけど、

おまじないがあるから大丈夫。

ジオ、勇気を出して

ミルに告白して。ミルはきっと

秘密のお花畑で待ってるから。

恋をさせてくれて……

ありがとう』


キミは手をふりながら

消えてしまった。


「待ってくれ!キミ!

オレ、お前に何もして

やってない。

お前にミルを重ねたり……

ひどいことしたんだ。

勘違いさせといて

オレにありがとうとか

……言うなよ。

……ごめん」


ジオはその場にしゃがみ込み

うなだれた。


しかし、しばらくして

立ち上がった。


キミの想いを

無駄にしないために、

弱かった自分と決着を

つけるために歩き出した。
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