シェリの旅路

ミルとヴァネッサは親睦を

深めるためにおしゃべりをする。


ヴァネッサの性格は初対面の

人には理解できない、

ちょっと癖のある性格だが、

ミルはジオから話を聞いている
からかすぐにヴァネッサと

打ち解けた。


自分の性格がなかなか

理解されないのを知っていた

ヴァネッサは、ミルとは

初めから知り合いであった

気がしていた。



突然、家の中が騒がしくなった。


「シェリが帰って来たわね」


ヴァネッサは廊下に出た。


ミルもヴァネッサについていく。


シェリと数人の男の子が

鬼ごっこをしている。


「シェリ、お客さんが来てる

からちょっと挨拶なさい。

部屋にいるわよ」


「はーい」


シェリは聞き分けよく返事して

ヴァネッサの元へ駆けてきた。

「こんにちは」


ミルは挨拶する。


「……こんにちは」


シェリはミルをまじまじと見て

首を傾げて挨拶した後、

部屋に入って行った。


ヴァネッサはシェリが

どんな反応をするか楽しみで

ドアの辺りからこっそり見る。