シェリの旅路
海に沈んでいくような
ふわふわした変な感覚に
目を覚ます。
宙に浮いてる?
ここはどこ?
『キュラテ国の伝説は
聞いたことがあるか?』
後ろから女の人の声。
『誰?あなた』
わたしは金色に光る綺麗な人に
問いかける。
『私はアフロディア。
この国の神だ』
『女神様って本当にいるんだ。
やっぱり綺麗。
女神様……わたし誰?』
女神様の姿を見れた事と
まだ寝起きで
うっとりしたまま問う。
『お前はキュラテ国の
人間として
……なくしてしまっては
ならないものを無くした。
愛の国に生まれし者は
恋する心を失ってはいけない。
恋する心を失ったお前は
悩む事もなく
気持ちは楽かもしれないが
心を取り戻すまで
妖精の姿でいなければならない。
その小さな体で
たくさんの人の愛や恋を見て
よく考え、心を取り戻すのだ』
アフロディア様は憐れむように
わたしの頭を
そっと撫でてくれる。
ふわふわした変な感覚に
目を覚ます。
宙に浮いてる?
ここはどこ?
『キュラテ国の伝説は
聞いたことがあるか?』
後ろから女の人の声。
『誰?あなた』
わたしは金色に光る綺麗な人に
問いかける。
『私はアフロディア。
この国の神だ』
『女神様って本当にいるんだ。
やっぱり綺麗。
女神様……わたし誰?』
女神様の姿を見れた事と
まだ寝起きで
うっとりしたまま問う。
『お前はキュラテ国の
人間として
……なくしてしまっては
ならないものを無くした。
愛の国に生まれし者は
恋する心を失ってはいけない。
恋する心を失ったお前は
悩む事もなく
気持ちは楽かもしれないが
心を取り戻すまで
妖精の姿でいなければならない。
その小さな体で
たくさんの人の愛や恋を見て
よく考え、心を取り戻すのだ』
アフロディア様は憐れむように
わたしの頭を
そっと撫でてくれる。